『第1回』コダック/レチネッテシリーズ
Kodak Retinette series



【レチネッテ1B Kodak Retinette 1B (type 037)】

発売年 1959-63年
発売時価格 198 DM
生産台数 230,000+台
レンズ Rodenstock Reomar f:2.8/45mm
シャッター Pronto-LK (B,1/30〜1/500)

こちらのレチネッテにはゴッセン社の露出計とドイツのレンズメーカー、ローデンシュトック社のレオマーレンズが付いています。シャッターは低速シャッターが省略されたPronto-LK。前から見るときれいなシンメトリックなデザインになっています。露出はファインダー内の針で合わせます。動きはだいぶ怪しいのですが、とりあえず動いています。

上から見るとやはりシンプルでシンメトリックなデザインです。筆記体のロゴは正面にスペースがなくなってしまったために、上に書かれるようになりました。

レンズの横に絞り値があり、その近くにはフィルム感度を設定するダイアルがあります。シャッター速度、絞り値、フィルム感度を機械的にセレン光露出計まで伝えているみたいです。そのためシャッターユニットはかなり複雑で、気軽に分解できるようなものではありませんでした。

レンズは新しい年代のものなのできれいなコーティングがされています。距離はフィートで書かれています。書いてある数字が中途半端なところが不思議。赤い字と黒い字で3.5-4.5-5.3-6-8-10-15-20-25-50-∞、なんかよく分かりません。(笑)被写体深度の目安がなくなってしまったのが残念です。

ローデンシュトック銘とシュナイダー銘の違いが気になっていたのですが、正直違いはよく分かりませんでした。どちらもシャープかつ濃厚な描写のいいレンズです。
このタイプは4年にわたってかなりの数が製造されたようですが、値段も安い代わりに裏蓋のエンボスロゴがなくなったり、部品にプラスチックが多用されたりして、コストダウンのしわ寄せが見えてしまいます。

【関連するHP】
クラカメ探検隊 珍しいカメラの使い方講座 retinette IA 全く同じカメラではありませんが、使い方は同じです。
Jewels of Nostalgia INOSHIMAさんの蛇腹カメラのHP。ナーゲル社とレチナの歴史について読み応え十分です。蛇腹レチネッテも紹介されています。
かなりピンボケ The Classic Camera lecture for a girl HIROMIさんのレチナなどのクラカメを紹介しているHP。レチナの使い方ガイドが面白いです。



終わり




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